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第三十回 アイオリアP「『夢の続き』を見ろ!」

『このノベマスを見ろ!』という企画……素晴らしいですね。
私も一ノベマスファンとして、これまで知らなかった名作の数々に
触れることができて嬉しい限りです。
しかし、あえてこの企画の難点を挙げさせて頂くならば……、

アイマスDS分が足りない! 否、足りな過ぎるッッ!!

これはDSノベ(主に涼ちんカップリング物)をきっかけにノベマスにハマり、
挙げ句ノベマスPにまでなってしまった私としては由々しき問題ですよ!

ならばどうする?
私自ら紹介するしかないでしょう!
それもDSキャラしか出てこない、純粋なるアイマスDSノベってヤツを……!





やっほP
『夢の続き』シリーズ(2009 11/15~2010 3/10)


タグピックアップ: すずゆめ ノベマスの良心 アイマスMAD処女作


……というわけで、やっほPの処女作であり、同時に残念ながら
氏の唯一のシリーズでもある『夢の続き』シリーズ全4章13話(+番外編2話)です。

涼がランクA(ベストエンド)、絵理と愛がランクBでそれぞれ
エンディングを迎えた後という少し変わった設定のアフターストーリーで、
主役を張るのはDS本編でほぼ絡みのなかった夢子とサイネリアのコンビという、
これまた変わった設定のノベマスです。


――涼のカミングアウトをきっかけに、オールドホイッスル出演の夢を叶えるため
再びランクFからやり直すことを決意した夢子。
プロデューサーに転向した絵理の陰謀で、半ば強制的に
リアルアイドルとしてプロデュースされる羽目になったサイネリア。
努力家で、かつては勝利のために汚い手を使うことも辞さなかった夢子と、
努力嫌いで、リアルアイドルの世界を汚いモノとして忌み嫌うサイネリア。

これは、そんな対照的な二人が偶然出会った事から始まる友情と“夢”の物語――


さて、この作品ですが、基本的に背景と台詞枠と歪氏の捏造立ち絵だけで
構成された、いわば最もオーソドックスな形のノベマスであり、
演出も紙クリの基本的な機能だけを用いた至ってシンプルなものです。
また文章表現やBGMの使い方にも良く言えば処女作らしい初々しさが感じられます。
しかし、それだけに、目の肥えたノベマス視聴者の目には
地味なノベマスと映ってしまうかもしれません。

……でもね、でもですよ?
 だからこそ、この作品はノベマスの本質をよく表してると思うんです。

ノベマスはストーリー、言いかえれば“妄想を形にする”事こそが本質なのですよ。
己の脳内で、公式のくびきから離れて自由に動き回るアイドル達……。
そんな妄想を具現化して他のファンとも共有したい……そう思っている人は
少なくないと思います。
けれど、多くの人は画力、文章力など、
それを実行するための技術がなくて諦めてしまうのでしょう。
しかし、技術不足を理由にデビューをためらう必要があるのでしょうか?

否! 断じて否!!

熱意! そして愛!!
そう、ノベマス作りに必要なモノはそれだけ、ただそれだけなのです!

そこでこの『夢の続き』シリーズですよ。
この作品、確かに処女作ゆえの未熟さは随所に見受けられます。
それでも、シリーズ通して安定した再生、コメント数を叩き出しているのは
それだけ魅力のあるストーリーを作り出せているからなのです。
例えば、公式設定を忠実になぞりつつも、
はじけすぎない程度に二次設定を加えたバランスの良いキャラ付け。
例えば、DS本編中ではうやむやのままに終わったため
どこかスッキリしない思いもあった夢子の罪に対する罰と償いの描写。
そして何より夢子とサイネリアが、アイドル活動を通して
お互いを高め合いつつ友情を育てていく描写の素晴らしさ……!

私はこのノベマスを、ただ面白いと思ったからという理由だけで
勧めているわけではありません。(無論それが最大の理由ではありますが)
特別な技術や優れた演出を用いなくとも
視聴者を惹きつける魅力のあるこのノベマスを見れば、
「自分もノベマスを作ってみたい、作れるかもしれない!」と、
ノベマス作りに目覚める方もいらっしゃるんじゃないかと思ったからなのです。

さぁ、そこのまだノベマスは見る専でいるあなた!
もしあなたの脳内に斬新なシナリオのアイディアが眠っているならば、
是非ともこの『夢の続き』シリーズをお手本として、
ノベマスという形で披露してはみませんか?

……あれ、なんだか趣旨が変わってしまっているような(汗)。





アイオリアP




第二十九回 ぎんねこP「『たるき亭営業日誌』を見ろ!」



で、その、あれなわけです。あれってそのー、あれです。



・・・なんだったっけ。
ああ、あの、あれです(寝起き)。



「このノベマスを見ろ!」企画がニコマスPに執筆者が限られている以上、


『あのPが薦めているんだから、同系統でもっといい作品に違いない!』


ニコマスPはニコマスPを知るみたいな流れでないといけないだろうという、
そういう空気を読んだうえで記事を書こうとおもいました。えらいでしょ?



あと貴重なお時間を割いてまで「見ろ!」と強要するからには、
見ると激しく心が豊かになるとか、見るとすごーく癒されるとか。

そういう実質的なメリットも必要だろうとおもいましたので。ええ。
そのあたりの配慮も欠かさないので、私はえらいです。称えるといい。



それから見ると、おかねもちになれるとか、モテモテになるとか、
びょうきがなおるとか、しんちょうが3メートルのびるとか、

そういうノベマスもさがしたけどなかったから自分でなんとかしてください。



あ、どーも、はじめましての方は、はじめましてっ!
そうでない方はここで会ったが百年目! ぎんねこPともうします。


みじかく自己紹介しますと、うーんと・・・


きれいなノベマスPとか、ノベマスの良心とかよく言われますっ!
【ハートフル】で【ピュア】で【ブリリアント】な内容の動画つくってますよ。



当企画の第8回で「ぎんねこP」とかいうのの動画が紹介されてますけど、
それは同姓同名の別人です。私は暴力とか犯罪とかきらい!
(※こういうふうな道徳心の高さが愛される秘訣)



で、その、なんでそういうハートウォーミングな、ですね。

ノベマスをつくるうえでのお師匠さま的な存在といいますか、
おおきな影響を受けたノベマスがありまして、それを紹介したいなと。




ニゴリP
『たるき亭営業日誌』シリーズ (2010 6/15~)


タグピックアップ:ノベマスの良心


えー、世の中には料理マンガなるものがあるらしいです。私は2日前に知りました。

で、それを大きくジャンル分けすると、
「トラブル解決系」と「勝負系」とに分かれるようです。


もっとも「孤独のグルメ」のようにただ食べるだけという異端児もありますが、
その系統のノベマスは龍彦Pの「食の小鳥」シリーズその他におまかせして・・・

(本当は龍彦Pのノベマスについても語りたかったのですけど・・・
 よしこうなったら、誰かたのみます! よろしくね!)


「トラブル解決系」でいえば、おそらく誰でもご存知なのが「美味しんぼ」。



父親「ホラ、ママにプレゼントあげなきゃ」
息子「ママ、ぼくホットケーキ作ってきたの」
母親「まぁ!お兄さんになったわねぇ…美味しいわぁ。早く元気になるからね」
息子「お病気治ったら遊園地行こうねママ」
母親「ありがとう…ほんっとにおいしい…ママも早く退院できるように
山岡「やれやれ、こんなホットケーキをうまいと言っているようじゃ、
   ほんとに治るかどうか怪しいもんだ」
父親「な、何だあんたは!息子がせっかく…」
山岡「明日もう一度この病室に来てください
   こんな子供が作ったようなホットケーキよりずっとうまいホットケーキを
   ご覧に入れますよ」




のコピペで有名なあれです。



で、その流れというのも基本的には、

誰かが意固地になって困ってる ⇒ これを食え ⇒ 私が間違ってた ⇒ 大団円

という、いやそれはないでしょ、という強引すぎる解決方法なのですが・・・



しかしそれでも読んでいる側がなんとなく納得してしまうのは、
おいしい料理にはかたくなになった人の心を解きほぐすチカラがある、
ということを我々が経験的に知っているからではないでしょうか。



かんわきゅーだい。

「たるき亭」とはご存知のように765プロのあるビルの1階にある居酒屋さんです。

この物語の主人公は、そのたるき亭の店主です。



いや、主人公という言い方はただしくないのかもしれません。

あくまでアイマスのプレイヤーであるプロデューサーが裏方であるように、
たるき亭営業日誌における店主さんも、あくまで裏方。



お話は別段ドラマティックとか、衝撃の展開があるわけでもなく、
ただお昼ごはんを食べにきたアイドルと、短い会話があるだけです。

料理にしても特別すごいものが出てくるとかいうものでもなく、
各話タイトルから察せられるとおり、ごく普通の家庭料理です。



ですが、そこに込められた人情の機微と心配りの奥深さは、
緻密なシナリオや目を奪うような演出に彩られた他のノベマスの魅力に、
まったく引けをとらないどころか、凌駕するものをさえ感じさせます。



なにより、この物語において特徴的なのは、
店主の人間観察眼と、料理にかこつけた心に染み入る一言です。



原作コミュがそうであるように、アイドルたちは大なり小なり、
悩みやコンプレックス、ちょっとしたためらいをもっていたりします。


悩みなんてものは、誰かからアドバイスをもらったからどうなる、
というものでもなく、あくまで気持ちのもちようなわけなのですけど。



たるき亭の店主さんは、彼女たちのそうした細かな心の機微を察し、
大げさではない、けれど温かみのある料理を出してあげて、
迷う背中を軽く叩いて安心させてくれるような。

そういった優しさにあふれた一言をかけてくれる。



これです。

嫌味でなく、さりげなく、そっと人をいたわることの出来る人。
裏方から、そっと他人の努力と成功を後押しできる人。


これこそが本当の“大人”というものなんだろう。
このノベマスを見ていて、そう強く感じ入った次第です。



で、さっきのコピペの山岡さんみたいな(あれは捏造ですが)、
上からねじ伏せるようなやり方でなく、本当に人の心を温かくさせる。


つまり、たるき亭の店主 > 山岡士郎 ということであり、
ようするに、たるき亭営業日誌 > 美味しんぼ であって、



だから ノベマス > マンガ という図式が完全に成り立つわけです!



よって、ノベマスをつくったらえらいので自分もつくろうとおもった。
わかったか。



ええと、はい、そういうわけで、「たるき亭営業日誌」。

すでにご覧の方も多かろうとはおもいますが、そうでない方は是非ごらんあれ。
見た方がいいです。就職や試験にも役立ちます(効果には個人差があります)。



あと、蛇足ですけど、私ぎんねこPもですね、
ニゴリPのような心温まるノベマスをつくることを目指しておりますので。

もしよろしければ・・・いや、なんでもないです。はい。





ぎんねこP



*企画より
ぎんねこPさん名義では詐称が横行しているとの事です。
注意して「ハートフル」かつ「ブリリアント」な動画を探した結果、
上記のマイリストにたどり着きました。

こちらのぎんねこPさんが、ご寄稿者様で間違いない様です。

第二十八回 クローゼットP「『エアアイドル・マスター』を見ろ!」

はじめまして。1212Pクローゼットと申します。
記事を見ているうちに、自分も書いてみたいと思い起稿させていただきました。
では、まずはあらすじを紹介させていただきます。



アデリーP
『エアアイドル・マスター』(2010/12/23~2011/6/05)


タグピックアップ:濃厚なやよいおり ものすごく評価されるべき 第三次ウソm@s祭り

【あらすじ】
 Kランクアイドル「天海春香」は、事務所の社長である音無小鳥より解雇通告を叩きつけられた。現状を鑑みるにトップアイドルにはなれない。そんなあなたを雇う余裕はウチにはない。と。

―けれども、あなたにその気があるなら、歌い続ける方法はひとつだけある。
 それは「エアアイドル」となること。

 エアアイドル、それは芸能界の秘密。トップアイドルの代わりにメディアに出演し、声と顔を加工することであたかもトップアイドルが出演したかのようにみせる存在。トップアイドルを物理的限界を超えて輝かせるための影の存在。
 歌いつづけるためにエアアイドルとなることを選択した春香であったが、活動を始めると同時に自分が「取り替えのきく人形」となった事実を実感し、己の覚悟の甘さを痛感する。
他のエアアイドルとの邂逅、エアアイドルシステムの真実を知っていく中で春香はある決断をするのであった。


 以上のように、非常に暗く重たい設定です。
 また、この世界の春香にはプロデューサーはいない、他の765アイドルも別の事務所所属で立場が違う、一年活動した結果がゲームでの最低ランクFのさらに下のKランク。先の見えないまっくらな空間の中で春香は一人ぽつんと佇んでいる状態。

 お調子者でうっかり屋な16歳の女の子天海春香。人と違うところがあるとすれば、トップアイドルという夢を叶えたいという強く純粋な思い。この作品はそんな普通の女の子が過酷な現実を前に迷い苦しみ転びながらも立ち上がり、前を見据える姿を一人称視点で描かれています。
 ハードな世界観なので悲壮感が漂っているのでは?と思われるかもしれませんが、テンポよくメリハリのついた作りのおかげで重苦しくなりすぎず、自然に春香に心を重ねて時間を忘れて見入ってしまいます。また、原作エピソードと人間関係を上手く組み込んであり、過酷な世界の中だからこそ人の心の暖かさが輝く物語となっています。


 さて、この作品の物語としての魅力については見てのお楽しみということで、これから先は動画の「作り」について書いていきます。 

 総再生時間は約2時間半。OVA1シリーズ分くらいの長さの長編であり、プロローグ、第1話(3パート)、第2話(5パート)、第3話(4パート)、最終話(5パート)の18の動画で構成されています。
 長編ではあるものの動画一つ一つは短くまとまっており、かつ適切なタイミングであらすじが挿入されているので視聴スタイルを選ばない見る側にやさしいつくりであると、本文を書くに当たり見なおした際に気づいた点です。
 また、テンポを意識しており短いながらも丁寧な作りこみで時間以上の濃密な物語を描いています。

 ノベマスの構成要素は映像・音楽・文章の3つで、本家コミュ画面を基本としています。
 アドベンチャーゲームのような画面でありながらその実、映像作品であり、ADVゲームそのままを踏襲して作ってしまうと間延びして視聴者が退屈しがちです。その原因は自分で文章送りをできないためにゲームほどの没入感が得られないことであると考えています。
 故に動画用の作り方の工夫が必要となるわけです。

 『エアアイドル・マスター』は、紙芝居用窓とセリフ枠を兼ねた黒背景の組み合わせによるオーソドックスな画面構成です。また、テキスト量も会話文と春香の心中が殆どを占めており決して多くはありません。
 しかし、短い会話文ひとつひとつがキャラクタの心の叫びとして響いてくる。
 それはオーソドックスな画面構成ながら立ち絵と背景をグリグリ動かしていることと、数行の会話でも積極的にBGMを切り替えることで台詞の細やかな感情の機微を補完していることによるものです。

 BGMとは読んで字のごとくシーンの雰囲気を色づけるためのものですが、数行の会話にその発言の心情にあわせた楽曲を挿入することでまるでCVがついたような錯覚を私は覚えました。声が当てられないノベマスならではの秀逸な演出です。
 また、歌詞にも気を配った選曲で魅せてくれる、あらすじを兼ねたプロローグとOPによる導入はお美事の一言。他にもシーン切り替えの選曲や欲しい所で鳴ってくれるSEなど音の持つ力を最大限に発揮した作りであると言えます。

 映像と音楽を巧みに絡めることでシンプルな文章は深みを増していき、声さえ感じさせてくれる。それはまるで演奏と歌声により紡がれる最低限の言葉で紡がれた物語、「うた」のようです。この音にこだわった作りがクライマックスの感動をより引き立ててくれています。


 さて、本編のネタバレを避けつつ魅力を伝えようとここまで書いて来ましたがいかがでしたでしょうか?
 なんだかレビュー記事のようなってしまいましたが、私のこの作品に対する熱が少しでも伝わればよいのですが。ちょうど一年ほど前に出会い、ポスター風の支援画像を作ったほどに大好きな作品です。
この記事がきっかけで感動が共有出来れば幸いです。



何度転んでも立ち上がる天海春香、心の歌の物語『エアアイドル・マスター』をみんなで観よう!
クローゼットでした。





クローゼットP



第二十七回 NG集P「『陽気なアイドルが地球を回す』を見ろ!」

 初めまして。NG集Pと申します。普段は卓マス界隈の隅の方で辛うじて生きております。
 この度は、好きなノベマスについて語っていいよ、とのお許しを脳内中南海Pより勝手に頂いたので寄稿させて頂きました。数ある名作ノベマスの中からどの作品を紹介するかは大変悩みましたが、もっとたくさんの人とあれこれ語り合いたい! と心から思うこの作品を。




レストP
『陽気なアイドルが地球を回す』(2010 3/17~9/22)


タグピックアップ:伊坂幸太郎 『嘘から出た真』 『私の孤独が魚なら』


 原作は伊坂幸太郎著『陽気なギャングは地球を回す』。同名小説だけでなく、氏の様々な作品をモチーフにした、特殊な能力を持つキャラクターたちの痛快な群像劇です。
―――――――――――――――
 銀行強盗を働く4人組はホテルのチケットを手に入れる。弟妹を養う少女は新しいバイト先へ向かう。出張中の青年は電車内で奇妙な美女に出会う。好奇心旺盛な双子は冒険へ出掛ける。誘拐犯は「商品」を持ち取引へ向かう―。(大百科あらすじより抜粋)
―――――――――――――――
 タイトルこそ『陽気なギャング~』に沿っていますが、ストーリーはあくまでレストPのオリジナル。原作を知らなくとも十分に楽しめます。とはいえ、伊坂作品のエッセンスは動画の至る所に絶妙に組み込まれているので、動画を見て興味が湧いたら、マイリスコメントで紹介された作品群から原典を辿ってみるのもいいかもしれません。こういう出会い方も出来るのがニコマスの良いところ。

 群像劇という性質上、及び登場人物の多さから、動画一本あたりの情報量は膨大です。そのことは、第0話の再生時間が30分を超えることからも窺い知れることかと思います。
しかし、それだけ長時間の動画にも関わらず、すぐに次を見たくなる引力があります。魅力的なキャラクターと巧みな文章構成が織りなす、物語を読む気持ち良さがそこにあります。
 まずはキャラクター。個性の一部をクローズアップして「異能」として伊坂エッセンスを組み込み、それを根幹としてキャラクターを再構成することで、新しい魅力を見せるアイドル達。身体能力以上に口の上手さが唯一無二の個性になる真なんかは、その最たるものではないでしょうか。こういったキャラ造形の、既存のアイドルイメージとの距離感が絶妙なんです。特に亜美のエピソードは、見る度に涙を禁じ得ないほどお気に入りです。
 こうして新たな命を吹き込まれたアイドル達がそれぞれの思惑で動き回り、バラバラだった出来事が一つの流れに集約していきます。次々と視点を変え場面を変え時系列を前後しながら進むストーリーを追ううちに溜まった謎や伏線が、ラスト数分で一気に回収され、時には完全に予想外な方向からひっくり返される。このカタルシスがたまりません。レストPの掌の上で転がされながら爽快に裏切られるのが、ひたすら気持ちいい。
 選曲の見事さも、そうした物語への没入感に貢献しています。文章を阻害することなく、溶け込むように流れるアンビエントやピアノソロ。文章と曲の展開をきっちり合わせてあります。そしてテーマ曲が高らかに流れ出すと、動画の空気は一変。待ってましたとばかりに画面演出も派手になり、ラストまで怒涛の勢いで突っ走ります。この文章とBGMの盛り上がりのシンクロが暴力的な引きを生み、気付けば次の動画をクリックしてしまうのです。
 
 以上、『陽気なアイドルが地球を回す』について、僭越ながら語らせて頂きました。ネタバレに配慮する関係上内容については殆ど触れられませんでしたが、いかがでしたでしょうか。初めて知ったという方は勿論、噂には聞いているけど第0話の長さになかなか視聴に踏み切れない、という方の背中を押せたなら幸いです。個人的には、既に見た方にももう一周して頂いて寝れない夜を過ごしてもらえれば、寄稿に当たって見直す際に止め所を見誤って徹夜した甲斐があります。
 
 まずは騙されたと思って第1話のラスト3分までご覧ください。疾走感に病み付きになること請け合いです。

 なお、現在は続編にあたる『陽気なアイドルが地球と踊る』が絶賛連載中です。ますます磨きのかかった画面演出や魅力的な新キャラクターが織りなす、『回す』シリーズの前日譚です。最新話の盛り上がりが物凄いことになってますので、追いつくなら今ですよ!

『陽気なアイドルが地球と踊る』






NG集P



第二十六回 ガルシアP「『Deepest_Memories』を見ろ!」

色々と考え込んでしまった訳です。
『このノベマスを見ろ!』について。

いや、だって、『見ろ』って命令形ですよ。
しかも、『!』付いてるんですよ。
すごい上からですよ。ドーンと。
「絶対面白いから! 俺が保証するから!」って勢いでしょ?
でも、ほら、作ってる側の立場ですから、よく分かるんです。
万人が面白いと思うものなんて無い訳ですよ。絶対。

ってことは、ですよ。
何をオススメしても「面白くない」という人はいる訳で……

もしこの企画が、
「このノベマス、見ようよ」とか。
「このノベマス見ません?」だったら悩まなかったと思います。
でも、仕方ない。そういう企画だと、腹をくくろう。


という訳で、そんな私の「このノベマスを見ろ!」です。




リィエンP
『Deepest_Memories』シリーズ(2012 7/5~)


タグピックアップ: Deepest_Memories(NM) 期待のノベマス


おおよそ『ノベマス』という物の分け方として、
アイドルマスターの公式(に近い)世界を舞台にしたものと、
公式の世界からなにがしかの大きな改変を伴うもの、があります。

この『Deepest_Memories』は、どちらかと言えば後者です。

マイリスの作者コメントにもありますから、
このくらいなら、言っちゃってもいいでしょう。

ノベマスの定番である「765アイドル」を13人と数えるならば、
その中の2人が、10歳年上の設定です。

その2人は、かつてアイドルでした。
同じプロデューサーの元で、トップアイドルを目指していました。
やがてある出来事を契機に、その道は別れてしまいますが、
この第一話で、その道が再び交わります。

舞台は、現在の765プロ。
ある男の意志と遺志が、2人の運命を結び付けます。


物語にどっぷりと漬かっても、とても気持ちがいいのですが、
一歩引いてみても、やはり完成度の高い作品だと思います。

画面の構成も、寄りと引き、緩急を上手く使ってますし、
BGMや効果音も、とても良い雰囲気を作っています。
立ち絵改変や画像加工・効果なども多用されてます。
その他諸々。総じて「丁寧な作り」という印象です。

……褒めてばかりだと、嘘くさいでしょうか。

頑張って文句をつける所を探すとしたら、最初は、
文字送り+手書き風フォントが少し読みにくかったかな、
というくらい。

実に個人的な内容ですし、それすら5分くらいで慣れたのですが。


と、そんなこんなで、オススメです。
とりあえず、千早と律子と黒井社長が好きな人には、
クリティカルヒット間違いなしなんじゃないかな、という作品。


そして、このシリーズは、まだ完結していません。現在進行形です。

とりあえず第一話を見て、気に入ったら続きを見てください。
そして、ぜひ、一緒に完結まで追いかけましょう。
いや、ほんと、気になるんですよ。この先が。

再生数が、コメントが、少しでも増え、
リィエンPのモチベーションに繋がったらいいなぁ、と思います。

と、いう訳で。

自分が先を見たいから、ぜひ作者に先を作って欲しいから、
同じ気持ちの人を増やすべく、こんな文章を綴ってみました。

最後は、リィエンPのシリーズマイリスから、
この動画を見たくなりそうな引用で〆ますね。


・ちーちゃん25歳(仮)


以上、ガルシアの『このノベマスを見ろ!』でした。





ガルシアP



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