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第二十八回 クローゼットP「『エアアイドル・マスター』を見ろ!」

はじめまして。1212Pクローゼットと申します。
記事を見ているうちに、自分も書いてみたいと思い起稿させていただきました。
では、まずはあらすじを紹介させていただきます。



アデリーP
『エアアイドル・マスター』(2010/12/23~2011/6/05)


タグピックアップ:濃厚なやよいおり ものすごく評価されるべき 第三次ウソm@s祭り

【あらすじ】
 Kランクアイドル「天海春香」は、事務所の社長である音無小鳥より解雇通告を叩きつけられた。現状を鑑みるにトップアイドルにはなれない。そんなあなたを雇う余裕はウチにはない。と。

―けれども、あなたにその気があるなら、歌い続ける方法はひとつだけある。
 それは「エアアイドル」となること。

 エアアイドル、それは芸能界の秘密。トップアイドルの代わりにメディアに出演し、声と顔を加工することであたかもトップアイドルが出演したかのようにみせる存在。トップアイドルを物理的限界を超えて輝かせるための影の存在。
 歌いつづけるためにエアアイドルとなることを選択した春香であったが、活動を始めると同時に自分が「取り替えのきく人形」となった事実を実感し、己の覚悟の甘さを痛感する。
他のエアアイドルとの邂逅、エアアイドルシステムの真実を知っていく中で春香はある決断をするのであった。


 以上のように、非常に暗く重たい設定です。
 また、この世界の春香にはプロデューサーはいない、他の765アイドルも別の事務所所属で立場が違う、一年活動した結果がゲームでの最低ランクFのさらに下のKランク。先の見えないまっくらな空間の中で春香は一人ぽつんと佇んでいる状態。

 お調子者でうっかり屋な16歳の女の子天海春香。人と違うところがあるとすれば、トップアイドルという夢を叶えたいという強く純粋な思い。この作品はそんな普通の女の子が過酷な現実を前に迷い苦しみ転びながらも立ち上がり、前を見据える姿を一人称視点で描かれています。
 ハードな世界観なので悲壮感が漂っているのでは?と思われるかもしれませんが、テンポよくメリハリのついた作りのおかげで重苦しくなりすぎず、自然に春香に心を重ねて時間を忘れて見入ってしまいます。また、原作エピソードと人間関係を上手く組み込んであり、過酷な世界の中だからこそ人の心の暖かさが輝く物語となっています。


 さて、この作品の物語としての魅力については見てのお楽しみということで、これから先は動画の「作り」について書いていきます。 

 総再生時間は約2時間半。OVA1シリーズ分くらいの長さの長編であり、プロローグ、第1話(3パート)、第2話(5パート)、第3話(4パート)、最終話(5パート)の18の動画で構成されています。
 長編ではあるものの動画一つ一つは短くまとまっており、かつ適切なタイミングであらすじが挿入されているので視聴スタイルを選ばない見る側にやさしいつくりであると、本文を書くに当たり見なおした際に気づいた点です。
 また、テンポを意識しており短いながらも丁寧な作りこみで時間以上の濃密な物語を描いています。

 ノベマスの構成要素は映像・音楽・文章の3つで、本家コミュ画面を基本としています。
 アドベンチャーゲームのような画面でありながらその実、映像作品であり、ADVゲームそのままを踏襲して作ってしまうと間延びして視聴者が退屈しがちです。その原因は自分で文章送りをできないためにゲームほどの没入感が得られないことであると考えています。
 故に動画用の作り方の工夫が必要となるわけです。

 『エアアイドル・マスター』は、紙芝居用窓とセリフ枠を兼ねた黒背景の組み合わせによるオーソドックスな画面構成です。また、テキスト量も会話文と春香の心中が殆どを占めており決して多くはありません。
 しかし、短い会話文ひとつひとつがキャラクタの心の叫びとして響いてくる。
 それはオーソドックスな画面構成ながら立ち絵と背景をグリグリ動かしていることと、数行の会話でも積極的にBGMを切り替えることで台詞の細やかな感情の機微を補完していることによるものです。

 BGMとは読んで字のごとくシーンの雰囲気を色づけるためのものですが、数行の会話にその発言の心情にあわせた楽曲を挿入することでまるでCVがついたような錯覚を私は覚えました。声が当てられないノベマスならではの秀逸な演出です。
 また、歌詞にも気を配った選曲で魅せてくれる、あらすじを兼ねたプロローグとOPによる導入はお美事の一言。他にもシーン切り替えの選曲や欲しい所で鳴ってくれるSEなど音の持つ力を最大限に発揮した作りであると言えます。

 映像と音楽を巧みに絡めることでシンプルな文章は深みを増していき、声さえ感じさせてくれる。それはまるで演奏と歌声により紡がれる最低限の言葉で紡がれた物語、「うた」のようです。この音にこだわった作りがクライマックスの感動をより引き立ててくれています。


 さて、本編のネタバレを避けつつ魅力を伝えようとここまで書いて来ましたがいかがでしたでしょうか?
 なんだかレビュー記事のようなってしまいましたが、私のこの作品に対する熱が少しでも伝わればよいのですが。ちょうど一年ほど前に出会い、ポスター風の支援画像を作ったほどに大好きな作品です。
この記事がきっかけで感動が共有出来れば幸いです。



何度転んでも立ち上がる天海春香、心の歌の物語『エアアイドル・マスター』をみんなで観よう!
クローゼットでした。





クローゼットP



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