スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第二十七回 NG集P「『陽気なアイドルが地球を回す』を見ろ!」

 初めまして。NG集Pと申します。普段は卓マス界隈の隅の方で辛うじて生きております。
 この度は、好きなノベマスについて語っていいよ、とのお許しを脳内中南海Pより勝手に頂いたので寄稿させて頂きました。数ある名作ノベマスの中からどの作品を紹介するかは大変悩みましたが、もっとたくさんの人とあれこれ語り合いたい! と心から思うこの作品を。




レストP
『陽気なアイドルが地球を回す』(2010 3/17~9/22)


タグピックアップ:伊坂幸太郎 『嘘から出た真』 『私の孤独が魚なら』


 原作は伊坂幸太郎著『陽気なギャングは地球を回す』。同名小説だけでなく、氏の様々な作品をモチーフにした、特殊な能力を持つキャラクターたちの痛快な群像劇です。
―――――――――――――――
 銀行強盗を働く4人組はホテルのチケットを手に入れる。弟妹を養う少女は新しいバイト先へ向かう。出張中の青年は電車内で奇妙な美女に出会う。好奇心旺盛な双子は冒険へ出掛ける。誘拐犯は「商品」を持ち取引へ向かう―。(大百科あらすじより抜粋)
―――――――――――――――
 タイトルこそ『陽気なギャング~』に沿っていますが、ストーリーはあくまでレストPのオリジナル。原作を知らなくとも十分に楽しめます。とはいえ、伊坂作品のエッセンスは動画の至る所に絶妙に組み込まれているので、動画を見て興味が湧いたら、マイリスコメントで紹介された作品群から原典を辿ってみるのもいいかもしれません。こういう出会い方も出来るのがニコマスの良いところ。

 群像劇という性質上、及び登場人物の多さから、動画一本あたりの情報量は膨大です。そのことは、第0話の再生時間が30分を超えることからも窺い知れることかと思います。
しかし、それだけ長時間の動画にも関わらず、すぐに次を見たくなる引力があります。魅力的なキャラクターと巧みな文章構成が織りなす、物語を読む気持ち良さがそこにあります。
 まずはキャラクター。個性の一部をクローズアップして「異能」として伊坂エッセンスを組み込み、それを根幹としてキャラクターを再構成することで、新しい魅力を見せるアイドル達。身体能力以上に口の上手さが唯一無二の個性になる真なんかは、その最たるものではないでしょうか。こういったキャラ造形の、既存のアイドルイメージとの距離感が絶妙なんです。特に亜美のエピソードは、見る度に涙を禁じ得ないほどお気に入りです。
 こうして新たな命を吹き込まれたアイドル達がそれぞれの思惑で動き回り、バラバラだった出来事が一つの流れに集約していきます。次々と視点を変え場面を変え時系列を前後しながら進むストーリーを追ううちに溜まった謎や伏線が、ラスト数分で一気に回収され、時には完全に予想外な方向からひっくり返される。このカタルシスがたまりません。レストPの掌の上で転がされながら爽快に裏切られるのが、ひたすら気持ちいい。
 選曲の見事さも、そうした物語への没入感に貢献しています。文章を阻害することなく、溶け込むように流れるアンビエントやピアノソロ。文章と曲の展開をきっちり合わせてあります。そしてテーマ曲が高らかに流れ出すと、動画の空気は一変。待ってましたとばかりに画面演出も派手になり、ラストまで怒涛の勢いで突っ走ります。この文章とBGMの盛り上がりのシンクロが暴力的な引きを生み、気付けば次の動画をクリックしてしまうのです。
 
 以上、『陽気なアイドルが地球を回す』について、僭越ながら語らせて頂きました。ネタバレに配慮する関係上内容については殆ど触れられませんでしたが、いかがでしたでしょうか。初めて知ったという方は勿論、噂には聞いているけど第0話の長さになかなか視聴に踏み切れない、という方の背中を押せたなら幸いです。個人的には、既に見た方にももう一周して頂いて寝れない夜を過ごしてもらえれば、寄稿に当たって見直す際に止め所を見誤って徹夜した甲斐があります。
 
 まずは騙されたと思って第1話のラスト3分までご覧ください。疾走感に病み付きになること請け合いです。

 なお、現在は続編にあたる『陽気なアイドルが地球と踊る』が絶賛連載中です。ますます磨きのかかった画面演出や魅力的な新キャラクターが織りなす、『回す』シリーズの前日譚です。最新話の盛り上がりが物凄いことになってますので、追いつくなら今ですよ!

『陽気なアイドルが地球と踊る』






NG集P



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。