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第二十三回 石動一P「『トレード・ナレッジ 』を見ろ!」

産まれたばかりの赤子でない限り、人は誰しも様々な知識を所有しています。
例えばそれは歴史、芸術、技術、料理、恋愛……大勢が共有しているものから一人だけのものまで。
その知識は生きている日々、増え続けている。ここに並ぶ膨大な書物以上に。
ところで、あなたはその人生の中でどれほどの知識を所有していますか?」
ご紹介が遅れましたね。あなたが今、夢の中に見ているこの店の名はトレード・ナレッジ。
知識を対価に知識を売る店です。先ほど申し上げたように様々な知識を。
知識に貴賎はありません。そしてその知識は例え同じ知識であっても、支払う人によりけり。
どの知識を得て、どの知識を支払うか……検索機をご用意したのでごゆっくりお考えください。
この店の名はトレード・ナレッジ――ありとあらゆる知識を売り、ありとあらゆる知識を得る店。




ビンゴP
『トレード・ナレッジ -不思議な知識店-』シリーズ(2011 6/15~)


タグピックアップ:SF(すこしふしぎ)





先に言ってしまうとこのノベマスについて、見所だとか素晴らしい部分だとか、そういったものを書く事はない。
なぜならこの作品にはストーリー性がなく。夢の中で店に訪れたアイドルと店主の会話を中心に物語が作られているからであり、
素晴らしい部分については、私自信が言語化できないからである。
それでも数あるNovelsM@sterの中でこの作品を紹介しようと思い、こうして筆をとっているのは。
ビンゴP製作のシリーズ「トレード・ナレッジ」が、少なくとも私にとって印象深いSF(すこしふしぎ)な作品だからだ。
この作品の魅力は陳腐な物言いだが「雰囲気」の一言に尽きる。
膨大な図書が並べられている背景。BGM、会話。そして題材。知識の交換。
それら全てが、格別面白いほどではないものの、惹きつける何かを感じさせる要素を作り出している。
この作品には「SF」と書いて「すこしふしぎ」というタグがつけられているが、言いえて妙である。
世の中には「人を選ぶ作品」というのが存在しているが、おそらくこれもその1つ。
退屈で、淡々としていて、何か起きるわけでもなく終わる。
だが不思議なことに、そんな退屈さ、淡々さが魅力になっている。独特な世界観とでも言うべきだろうか。
素晴らしい、と言えるような部分が言語化できないのは、まさにこの作品がSFであるが故。
訪れたアイドル達がどんな知識を得て、どんな知識を支払うのか、
そしてまだ訪れないアイドル達は、いったいどんな知識を得て、どんな知識を支払うのだろうか。
作品を見る前に想像を巡らせ、見た後に想像を膨らませる。
楽しみ方としてはこんなところだろう。
失礼を承知で言うと、この作品はそれほど語れるものはなく、大まかな紹介しかできない。
しかし、私はこの作品に出会ってから今日まで、心の中に強くこの作品が残っている。
だからこそ私はこの場を借りて、これを見る人に言おう。

「このノベマスを見ろ」と

もし、興味を持ったなら訪れてみてはいかがだろうか?
対価も何も必要ない。あなたはすでに「知識」を持っている。後はドアを開くだけだ。
膨大な作品の中に埋もれているすこしふしぎな店。
その店の名はトレード・ナレッジ。知識を対価に知識を得る店である。

                                          石動一





石動一P



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