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第二十三回 石動一P「『トレード・ナレッジ 』を見ろ!」

産まれたばかりの赤子でない限り、人は誰しも様々な知識を所有しています。
例えばそれは歴史、芸術、技術、料理、恋愛……大勢が共有しているものから一人だけのものまで。
その知識は生きている日々、増え続けている。ここに並ぶ膨大な書物以上に。
ところで、あなたはその人生の中でどれほどの知識を所有していますか?」
ご紹介が遅れましたね。あなたが今、夢の中に見ているこの店の名はトレード・ナレッジ。
知識を対価に知識を売る店です。先ほど申し上げたように様々な知識を。
知識に貴賎はありません。そしてその知識は例え同じ知識であっても、支払う人によりけり。
どの知識を得て、どの知識を支払うか……検索機をご用意したのでごゆっくりお考えください。
この店の名はトレード・ナレッジ――ありとあらゆる知識を売り、ありとあらゆる知識を得る店。




ビンゴP
『トレード・ナレッジ -不思議な知識店-』シリーズ(2011 6/15~)


タグピックアップ:SF(すこしふしぎ)





先に言ってしまうとこのノベマスについて、見所だとか素晴らしい部分だとか、そういったものを書く事はない。
なぜならこの作品にはストーリー性がなく。夢の中で店に訪れたアイドルと店主の会話を中心に物語が作られているからであり、
素晴らしい部分については、私自信が言語化できないからである。
それでも数あるNovelsM@sterの中でこの作品を紹介しようと思い、こうして筆をとっているのは。
ビンゴP製作のシリーズ「トレード・ナレッジ」が、少なくとも私にとって印象深いSF(すこしふしぎ)な作品だからだ。
この作品の魅力は陳腐な物言いだが「雰囲気」の一言に尽きる。
膨大な図書が並べられている背景。BGM、会話。そして題材。知識の交換。
それら全てが、格別面白いほどではないものの、惹きつける何かを感じさせる要素を作り出している。
この作品には「SF」と書いて「すこしふしぎ」というタグがつけられているが、言いえて妙である。
世の中には「人を選ぶ作品」というのが存在しているが、おそらくこれもその1つ。
退屈で、淡々としていて、何か起きるわけでもなく終わる。
だが不思議なことに、そんな退屈さ、淡々さが魅力になっている。独特な世界観とでも言うべきだろうか。
素晴らしい、と言えるような部分が言語化できないのは、まさにこの作品がSFであるが故。
訪れたアイドル達がどんな知識を得て、どんな知識を支払うのか、
そしてまだ訪れないアイドル達は、いったいどんな知識を得て、どんな知識を支払うのだろうか。
作品を見る前に想像を巡らせ、見た後に想像を膨らませる。
楽しみ方としてはこんなところだろう。
失礼を承知で言うと、この作品はそれほど語れるものはなく、大まかな紹介しかできない。
しかし、私はこの作品に出会ってから今日まで、心の中に強くこの作品が残っている。
だからこそ私はこの場を借りて、これを見る人に言おう。

「このノベマスを見ろ」と

もし、興味を持ったなら訪れてみてはいかがだろうか?
対価も何も必要ない。あなたはすでに「知識」を持っている。後はドアを開くだけだ。
膨大な作品の中に埋もれているすこしふしぎな店。
その店の名はトレード・ナレッジ。知識を対価に知識を得る店である。

                                          石動一





石動一P



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締切&生放送のお知らせ

こんばんは、中南海です。
お陰様で企画が始まって2ヶ月、正直に申し上げて反響は想像以上。
いつも応援してくださる皆様、またご寄稿頂きました皆様。

本当に、ありがとうございました。

さて、本題。



……一応作って見たのですが、これであってるのかな。

この度ご紹介頂いた作品を紹介する生放送をば。
皆様がかご寄稿頂いた作品と、ご寄稿者さんの作品。
それぞれひとつを、生放送にて紹介させて頂きす。

とはいえ中南海は生放送初心者。まだまだ練習が必要な様で。
放送日に関しては、なるべく早くお知らせ致します。
どうぞお楽しみになさってくださいませ。

またそれに伴って、ご寄稿の企画の締切を決めさせて頂きたく。

3/20(水)
春分の日です。

この日をもって、当企画のご寄稿を一応締切とします。

しかしそれまで、当企画は皆さんのご寄稿を心よりお待ちしておりますね。
どうぞ、最後までお楽しみに!


※ご寄稿頂きました皆様へ

この度はご寄稿ありがとうございました。
上記の通り、生放送にてご寄稿者さんの動画を一つ、紹介させて頂きたいと思います。
もし「これを流して欲しい」という希望がありましたら、是非中南海まで。
改めて連絡差し上げるやも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

◆半角Pのノベコラ「伝えたいものと表現形式」

『誰にだって伝えたいものがある。
 難しいのはその体現。
 誰にだって伝えたいものがある。
 難しいのはその制作。
 誰にだって伝えたいものがある。
 難しいのはその方法。』
Original Piece Written by Frederica Bernkastel
Adapted by Tomo Hayashibara
 
 
 ニコマスPはそれぞれ何か「伝えたいもの」をもって作品を制作しています。
 「伝えたいもの」の中身は多種多様で様々でしょうが、この一点において、すべてのニコマスPは共通していると私は確信しています。
 
 今回のコラムは、その「伝えたいもの」が表現形式によってどのような影響を受けるのかという点をニコマスPの一人として考えてみようと思います。


1 表現形式による違い
 いきなり自分の話をしてしまって恐縮ですが、私はノベマスPであり、PVPでもあります。さらにいえば、私はもともと二次小説書きでもあり、一方で、とあるFMラジオで放送されたラジオドラマの脚本を書いていたりもします。
 
 なぜいきなりそんな話を、と思われるかもしれません。でも、そういうほんの少し特殊な(?)経歴をもつ私だからこそ、表現形式における違いについて感じるものがある、というのがこのコラムの出発点になっています。だから、私の経歴の話をさせていただきました。
 
 単純に分類して、私は、自分の「伝えたいもの」を表現するために、①「文章だけの表現」(小説やラジオドラマの脚本)、②「文章と映像とBGMによる表現」(ノベマス)、③「映像と音楽による表現」(PV)という3つの表現形式を経験しているということになります。
 
 当然のことですが、それぞれの表現形式には以下のような特色があります。
(もちろん、あらゆるジャンルと手法が存在するニコマスにおいては、その特色はあいまいになっている部分もあるでしょう。とはいえ、ここではそういういわば、境界線に存在する作品はひとまず置いておくことにします。以下、ここで述べるのはあくまで①から③までの表現形式のもっともオーソドックスな違いに主眼をおいていると考えてください。)

 具体的な違いの話に入る前に、わかりやすいように共通の具体例を設定しようと思います。ちなみに、具体例に意味はありません。思いつきです。


*具体例
 美希と765プロの事務所で出会った律子。既に何度か2人は会っているが、自分のことを呼び捨てにする美希に対し、律子は「さんをつけなさいよ、このゆとりぃ!!!!」と諭すように話す。
  なお、表現には一部脚色が存在しますw
 
  以下では上記の場面を「具体例」とよぶことにします。


2 ①「文章だけの表現」の場合
 まず、①については、当たり前のことですが「すべて文章で表現しなければならない」というのがもっとも大きな特色です。
 ①の表現形式で、具体例を描くとき、結構重要なのは、シーンの描き方です。つまり、「誰が」「どこで」「いつごろ」「どんなふうに」というようなシーンの細かな情報を文章できっちり描く必要があります。
 最低限、具体例でかかれているぐらいの情報を必ず(多くはいわゆる「地の文」で)表現しなければなりません。そうしないと、読者はどこでどんな風な場面で律子と美希がしゃべっているかわからないからです。
 しかも。
 ①の表現形式においては、そういう「シーンをどのように表現するか」、がそのまま作品の評価につながっている所があります。
 ちょっと想像していただければわかると思いますが、具体例の内容をそのままの文章で書いてもちっともおもしろい文章にはなりませんよね?
 そして、①の表現形式のおいては、文章しか存在していないため、「文章がおもしろくない」=「作品がおもしろくない」と直結しがちになります。
 
 この辺が①の表現形式の特色であり、最も難しい点であるとも言えるでしょう。


3 ②「文章と映像とBGMによる表現」の場合
 次に、②についてです。
 中南海Pがノベコラの第三回などででも触れているように、ノベマスの構成要素は、大きく言って、「文章、映像(絵)、BGM」です。
 要するに、①の表現要素に、映像とBGMが加わるということです。
 
 このような②の表現形式で具体例を描くとすると、どのようになるでしょうか。
 
  まず、考えられるのは、シーン描写に関する「地の文」の撤去です。
 ②には、映像があります。従って、背景として765プロの一枚絵を使用することによって、わざわざ場所がどこであるかを言う必要がありません。
  加えて。
 キャラクター絵を使用することにより、キャラクターの心理もある程度表現することが出来ます(例えば、律子の顔を怒ったグラフィックにしたり場合によっては拡大したり一瞬揺らしたりすることによって、律子が怒っているのだということを文章が無くても視聴者は知ることが出来ます。さらには、BGMの使用によって映像がもたらすメッセージ性はより高まることになります)。
 
 個人的感想で言えば、この点の違いは非常に重要です。
 
 私の経験上、①における表現形式の場合、もっとも難しいのが「キャラクターの心情の表現」です。
 ここをどううまく表現できるかによって、その人の文章力が決まると言っても過言ではないと思っています。
 しかしながら、②の表現形式では、あえてその難しい部分の表現をスルーすることができる可能性があります。
 
 これは非常に重要な差異であるといえるでしょう。
 
 とはいえ。
 
 それ故の難しさも存在しています。
 
 文章で表現しなくてよいということが、「作品中で描かなくて良い」ということにつながるわけではありません。むしろ、キャラクターの心情については、作品で描かなければならないものの一つであるとすら言えます。
 とういうことは。
 ②の表現形式においては、(キャラクターの心理表現について)「どういう画面構成をとるか」と「そこにどんな音楽をつけるか」という点にかなりの比重があるとも言えます。
 言ってみれば、②の表現形式においては、文章における比重が減る変わりに、映像とBGMの比重がおもくなるものであると言えるのです。


4 ③「映像と音楽による表現」の場合
 最後に③についてです。
 
 なのですが。
 
 結論から言うと、具体例を③の表現形式で描くのは非常に困難です。
 理由は簡単です。
 ①の場合で述べましたが、具体例を描くためにはシーン描写が重要となります。
 しかし、③における表現形式は、「映像(ノーマルPV)」と「音楽(楽曲)」しかありません。つまり、そもそも「文章」が要素として存在していません。
 従って、シーンを描写できないのです。
(もちろん、ストーリー系PVの存在が示すとおり、③の表現形式で具体例の描写が絶対に出来ないというわけではありません。ここでは、あくまで典型例について語っていると考えていください。)
 
 この点をより敷衍すると、③の表現形式の場合、描く対象として適切なのは、「映像がもたらすより抽象的な感覚」であるということです。
 
 「この曲を律子で歌わせたらこんなにかわいい」
 「真がこの曲にあわせてダンスしてくれたらすごいかっこいい」
 
 ③が描けるのは以上のような漠然とした感覚に近いものがあり、その点がこの表現形式の特色であるといえるでしょう。


5 「伝えたいもの」の中身と表現形式の選択
  では、以上の差異が「伝えたいもの」にどのような影響を与えるのでしょうか。
 
 私の経験から誤解を恐れずに言えば、表現形式は「伝えたいもの」の中身をある程度決定づけると思います。
 前述しましたが、③の表現形式で具体例を描くのは困難です。つまり、裏を返せば、PVPは具体例によって伝えられることを描くことが出来ないということでもあります(もちろんこの辺は極論している部分であり、絶対に無理かと言われるとそうでない可能性も存在します)。
 
 同じようなことは、①と②でも存在しています。
 たしかに、①と②の表現形式では、前述のように、一定程度の互換性はあるといえます。
 しかし、「文章だけ」で伝えられるものと「文章・映像・BGM」で伝えられるものとでは、やはり違いが存在します。そして、この違いは、③の場合と同じように「伝えたいもの」の中身に影響してくるのです。
 例えば。
 ②の表現形式では、アイドル達の汎用立ち絵を使用することが多いです。しかし、この立ち絵、ノベマスを作ったことがある方ならご存じのとおり、それほど表情の種類があるわけではありません。特に、現状、アイドルマスター2の立ち絵については、無印のそれと比べて、表情の種類が少ないという問題点があります。
 立ち絵の表情は、そのキャラクターの心情をより直接に表現します。しかし、立ち絵の種類が限定されていることから、描ける心情は自ずと限られてきてしまいます。特に、単純な喜怒哀楽にわりきれない、より複雑で微妙な心情については、立ち絵にその表情が無いこともあり、描くことが困難であると言えるでしょう(そのため、私はわざとアイドルの表情を映さない演出をとったこともあります)。
 つまり、キャラクターの心情が立ち絵という表現手段によってある程度決められてしまう側面があるということです。

 以上のように、なにげなく選択した表現形式のはずが、場合によっては、そもそもの根幹である「伝えたいもの」の中身を決定するというのは、忘れがちですが非常に重要なことだと思います。


 ところで。
 
 また私の話をさせてもらうと、私の「伝えたいもの」の根幹は、一言で言ってしまえば、
 
 
 「アイドルってこんなにステキなんだよ!」
 
 
 ということにつきます。
 
 ここまで単純化された「伝えたいもの」の場合、さまざまな費用対効果を考えると、PVという表現形式が一番しっくりきます。
 だから私は最近、PVばかり作っています。
 これも「伝えたいもの」と表現形式が密接に関連していることの一つの証だと思います。


6 最後に
 なんだか私自身がノベマスを作らない理由について釈明しているだけのような感じになってしまいましたが、最後にまとめを少し。
 
 表現形式は、「伝えたいもの」の中身を決めていく部分があります。
 
 もし、あなたが制作者なら、自分の伝えたいものがその表現形式で充分伝わるかどうかという点を一度考えてみると良いかも知れません。そのことが、自分の表現の幅を広げることにつながるはずです。
 
 もし、あなたが見る専であるのなら、作者がどうしてこの表現形式を選んだのかを考えてみるのも作品をより深く理解するための一つの方法になると思います。
 ぶっちゃけてしまうと、動画に関しては技術不足が表現形式決定の大きな要因の一つというのも事実です。
 とはいえ、ノベマスの中にも、文章に比重を置いているもの、映像に比重を置いているもの、音楽に比重を置いているものがあります。熟練した表現者なら、その形式を選んだ理由をまがいなりにも持っているはずですから、その辺を考えるのも解釈としておもしろい作業だと思います(ノベマスの表現形式についての比重については、もし次回があれば、論じてみたいと考えていたりします。)
  
  以上で私のノベコラは終了です。
  
 ものすごい長文におつきあいいただきまして、本当にありがとうございました。
 ご意見ご感想があったりした場合は、ツイッターまでいただけるとうれしかったりするのです♪
 
  最後までありがとうございました。






◆半角P

ノベマスマイリスト


PVマイリスト


ツイッター
https://twitter.com/shikakuhankakuP

第十回 中南海のノベコラ「完結する事のむずかしさ」

385/1152、大体3割弱。

一体何の数字でしょうか……と言うまでもなくタイトルでネタバレ。
ノベマスのpart1タグと最終回タグの比なんですね、これ。

この数字、皆さんはどう思います?多い?少ない?

7割強の物語が結末を迎えない、というのも怖い話かも知れません。
でもプロにだってお話を終わらせるのが苦手な方は沢山居ます。
誰とは言いませんが。

ましては二次創作、基本的には素人の趣味。
「勢いで始めたけど、続きが思い浮かばなくて……」
「中ぶくれした伏線に、納得のいく結末を与えられない!」
「忙しくなって、制作時間取れないし、正直飽きたし……」
というのも、致し方がない話。

容易いのは、決意すること。
難しいのは、決意を維持すること。

今日は、感動的な完結を迎えたお話を紹介致しましょう。

続きを読む»

第二十二回 レストP「『765プロの新米アルバイトのお話』を見ろ!」

どうも、novelsm@sterにて投稿しているレストPと申します。

好きなノベマスを自由にオススメできる素敵な企画があると聞いて、
今回参加させていただきました。

企画の内容を知った時にどの作品を選ぶのかはやはり迷ったのですが、
僕にとって今までで一番影響を受け、そしてデビューのきっかけになった
作品と言えば、これしかないかなと思います。


ギーゴンPの「765プロの新米アルバイトのお話」。



ギーゴンP
『765プロの新米アルバイトのお話』シリーズ(2009 4/15~5/22)


タグピックアップ:CHAOS;HEAD 妄想の神コラボ 隠れた良作

どこに影響を受けたのか、という話は後にして、
まずはこの作品の紹介をさせていただきましょう。

「765プロの新米アルバイトのお話」はギーゴンPが現時点で投稿している
唯一のnovelsm@sterシリーズです。

カオスヘッドというゲームとのクロスオーバーの形になっているそうですが、
ギーゴンPが意図して作った通り、カオスヘッド成分は解る人にだけ解る
程度の扱いになっています。
実際僕もカオスヘッドは全く知らないのですが、今こうして紹介しているように
問題なく楽しめました。



お話は、かつて765プロ感謝祭でファン代表Pに抜擢され、
そして「ある失敗」を犯した男が再び765プロにやってくる、というところから始まります。

シリーズとしてはSPや無印の設定を取り入れながらもL4Uを
メインとし、主人公はこのファン代表Pになるのですが………。


まぁ、この男が駄目なやつでして。


高木社長からは
「うわぁ…なんと情けないツラ構えだ……
 全然ピンともティンとも来ない……」
と評されるほど。一応ギャグシーンですが。

具体的な例を挙げずとも1話を見れば大体は理解が出来ると思います。
正直に言えば初見時のシリーズ前半では、僕もあまり良い印象を持っていませんでした。

事務所にはアイドル達が頼りにしている、自分より遥かに有能なPがいて。
ファン代表Pの彼は、部外者にして前科者。
また昔犯した「ある失敗」から、特に千早などは厳しく接してきます。



0どころじゃない、完全にマイナスからのスタート。

そんなところから、彼の成長劇がゆっくりと始まっていきます。





影響を受けたところについて。



最初に1つ心に留まったのは「動画の締め」でした。

新米アルバイトのシリーズでは、毎回動画の最後に決まったBGMが流れます。
「カオスヘッド」の方の楽曲なのでしょうが、
序盤では、ファン代表Pが765プロに馴染んでいく展開に合わせて、
今後の展望が広がるような締め方を。
これでも当時、初見時の僕は続きが気になっていたのですが、
中盤や終盤になってその締め方はより悪質になっていきます。


本当に続きが気になり過ぎるっ!


中盤になると物語はシリアスへと突入し、締めもその鋭さを増していきます。
音楽が流れる、それに合わせて事態は動き、その度に感情をくすぐられる。
捩れる状況、揺さぶる展開。
「うわっ、どーすんのコレ!?」だとか、
「やばい、やばいぞー……」だとか。
そして「またやられた!」と思いながら、次の動画が待ちきれず。

シリーズの終盤では完全にのせられて前のめりになっていた、
そんな感じの初見当時だったのを憶えています。


僕の好みもあったかもしれませんが、個人的な印象としてとにかくこのシリーズは
人の感情をのせるのが上手い。

物語の流れに合わせ、要所要所に的確な演出を織り込んで、
音楽をここぞというタイミングで流し込む!

それによって生まれる、高揚感と疾走感。

最後の音楽が入るタイミングが本当に好きで、
全話のそのシーンだけ見直す、なんてこともしたりして。

ノベマスでこういう事ができるんだ、
こういう物語を作ってみたいなぁ、こういう演出をしてみたいなぁ、
そういう思いが漠然としながらも浮かび上がってきたのを憶えています。


今振り返ると、その「またやれらた!」というニヤケ顔の悔しさみたいなものが
デビューのきっかけになったのかなぁ、と思ったり。





もう1つ、挙げておきたいのはギーゴンPが描く765プロ。

「765プロの新米アルバイトのお話」は言い切ってしまえば、
ファン代表Pと、あるアイドルがメインになると思います。

ですが今回は紹介という手前、メインの話は視聴の際に楽しんでいただくとして。


僕がいいなぁと思ったのは、そのメインである彼らを囲む
765アイドル達の頼もしさ。

情けないファン代表Pを鼓舞し、導き。
あるアイドルをそれぞれが、それぞれのやり方で心配する。

千早には千早の。伊織には伊織の。律子には律子のやり方で、
あるアイドルを心配する描写があって。

心配どころか、ブチ切れる奴もいて。

やり方や視点が違っても、1人のために全員が
同じ方向へ向かっていく感じ。

そういうところが、今も昔もとても好きです。





「重い物を持つときにはみんなで持つように
 おばあちゃんに教わらなかったのかしら?」

とは、劇中のあずささんの言葉。

この物語を良く表していて、憧れた言葉です。

ギーゴンP「765プロの新米アルバイトのお話」

まだ見ていないという方は、是非是非視聴してみてください。
既に見たよという方も、せっかくなのでもう一度。







お付き合いいただきありがとうございました。

なんだか好き好き言ってるだけで紹介になっていないかもしれませんが、
これが視聴、再視聴のきっかけになれば幸いです。

最後にもう一度、この企画を立ち上げて下さった中南海Pと、
デビューのきっかけになったギーゴンPへ。

ありがとうございました。

レストPでした。





レストP



第九回 中南海のノベコラ「ノベマスPのインプット~小説コラボから~」


創作にはインプットが大事、といいます。
それはノベマスにも言える話。

ノベマスもテキストですから、そこには文章の巧拙があります。
またノベマスは映像ですから、そこには演出の巧拙があります。

では、どうやってそれを鍛えるか。
先賢に触れるのはとても良い手段です。

色々なインプットが自分の中でかき混ざり、やがて自分の味になります。

ジョジョの荒木先生は、漫画の世界にロックを持ち込み、
ミケランジェロを持ち込んで、独創的な世界を造り上げました。
ビートルズは、それまでのジャズやクラシックの技巧を詰め込んで、
新しい音楽を生み、世界を魅了しました。


話が大きくなりすぎましたけれども。
では、ノベマスPはどこからネタを仕入れてくるのか。

同じテキストとして、小説はとても良い先輩だと思います。

そこで今回のお話。
今日はノベマスにおける小説のパロディをご紹介致します。
それを通して、Pさんが好きな作家先生を見てみましょう。

各Pさんの普段の作品と見比べると、受けた影響がわかるのかもしれませんよ。

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第八回 中南海のノベコラ「中南海選 特集:如月千早」

千早の魅力とはなんでしょうか。
歌唱力、中の人、スタイル。色々思いつくと思います。

その中で私がひとつ挙げるとすれば。
千早コミュにおける「成長」ではないかと思います。

各アイドルのコミュでは、それぞれが困難を乗り越え成長する姿を見守るワケですが。
その中でも、千早の姿というのはとりわけ記憶に残りました。

だって話が重い。群を抜く重さ。
家庭が崩壊してるって。弟さん死んじゃってるって。
しかし千早は豆腐メンタル。てめぇドタキャンすんなよ。

そんな千早が、仲間の助けを借りて。
襲い来る困難を乗り越え、ついには背負ったものと向き合える様にまでなる。

千早はやがて気づくんです。
自分が孤立してたのは、環境のせいでも周りのせいでもなく、
自分が困ったちゃんだったからだ、と。

この言葉を、多くのPは万感の思いで聞いたのだと思います。

そして二次創作。
やはり多くのノベマスPが千早の成長を描きます。
一体千早は、どんな困難を抱え、どう乗り越えるのか。

今日はそんな千早の姿を追ってみましょう。

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第二十一回 OrgaP「『学園天国』を見ろ!」

はじめまして、の方が多いと思います。
架空戦記のほかノベマス短編を制作しているOrgaPといいます。
面白い企画を見つけたので是非自分も、と思って筆をとってみました。

さて私が影響を受けた作品はいくつもあるのですが、その中でも隠れた名作に相応しい作品を紹介したいと思います。

紹介するのはこちら、格無しPの「学園天国」。
デビュー後に見つけて視聴を始めたのですが、デビュー作ながらその完成度に驚いたことをよく覚えています。



格無しP
『学園天国』シリーズ(2010 4/6~)


タグピックアップ:女性Pシリーズ 3年765組

この作品はSPの後日譚にあたる作品です。

響と貴音が961プロから765プロへ移籍し、美希も961プロから戻ってきました。
彼女たちの再デビューのため、学校を貸し切ってプロモーションを企画するプロデューサー達。
765プロに協力を申し出た学校への訪問。その学校にプロデューサー達は興味を引かれる。
それは今年で廃校の決まった高校の生徒たちからの申し出だったのです。

あらすじは上の通り。
この作品の魅力は、とにかく優しいんです。
特に言葉の選び方やアイドル・プロデューサーのちょっとした行動やしぐさ。

この作品で外せないのは、主人公になる女性P(初芝Pといいます)
彼女は小鳥さんより年上で、高木社長や小鳥さんとはまた違った大人の立ち位置に収まっています。
おちゃめできさくで、そして悩んだり怒ったり悲しんだり。
大人としてのプロデューサーの視線を通して見るアイドルは、可愛く愛らしく愛おしい。

特に初芝Pは響・貴音の両名を自宅に居候させています。
そこへ遊びに来たアイドル同士のプライベートなやりとりや、舞台となる高校の生徒とアイドル達の交流など
他の作品とは趣の異なる一面を見ることが出来ます。

それを綺麗に演出してのける格無しPの力量には敵わないなぁ、と思います。
真面目だけど堅苦しくなく、柔らかく優しい言葉選び。
コミカルな演出はギャグに走りすぎず微笑ましい笑いへと。
王道が王道たり得るとは何なのかということを教えてくれる作品です。

ノベマスの中では1本1本が長めですが、見終わった後には心が暖かくなる……そんな作品です。
是非一度ご覧ください。





OrgaP



第七回 中南海のノベコラ「超短編ノベルズマスター」

心を動かすノベマスには時間が必要、と言いました。

ノベマスを長くする理由は、綿密な描写の為です。
要するに、登場人物の経験や心情を説明する必要があるんですね。

物語に出てくる人がどんな経験をしたのか、私達はよく知りません。
「こんな信条を持つ人が」「こんな体験をした末に」「こんなセリフを言う」。
その人の背景に何があったのかを描写する事で、クライマックスに説得力が出ます。
だからこそ、大作にはそれなりの再生時間が必要になるのです。

しかし、本当にそうでしょうか?

ノベマスは二次創作。
私たちは、登場人物についてかなりの背景を共有しています。
短くたって私達をニコニコさせてくれる動画は沢山あるはず。

何より、「気軽に見られる事」こそがニコニコの大きな持ち味のはずです。

今日は、そんな短編の紹介です。
ちょっとした休み時間にいかがでしょうか?

続きを読む»

第六回 中南海のノベコラ「大長編 ノベルズマスター」

伸びるノベマスは10分超えない、なんて言われているそうで。

ノベマスが短くて済む最大の理由は、二次創作という環境の為です。
要するに、登場人物の説明をしなくたって構わないんですね。

物語に出てくる人がどんな人物か、私達は既によく知っています。
開始5秒で千早の家庭の話をしても、突然やよいが兄弟の話をしても大丈夫。
だからこそ10分程度でそれなりの決着を付ける事もできるというもの。
その為か実際アニメは23分ひと枠なのに、ノベマス20分は随分長く感じるものです。

しかし、本当にそうでしょうか?

どんな物語にも、固有の背景があります。
視聴者と多くの体験を共有してこそ言える言葉、感じ入る言葉だってあるはず。

今日は、そんな大作の紹介です。
連休のお供に、ビールとポップコーン片手にいかがでしょう?

続きを読む»

第二十回 ハリウッドダイブP「『きらめく舞台で、また逢えぬ』を見ろ!」



罵りP
『きらめく舞台で、また逢えぬ』シリーズ(2008 11/21~ 2011 12/9)


タグピックアップ:ハルカード フラグ建築基準法違反 安心の保母さん


どうも、ハリウッドダイブと申します(まあ、ご存じないでしょうが)
まず動画を見て、悪筆な自分の文で大丈夫かと思いましたが、問題ないらしいので。
ブログを見て、愛を語れ!と書かれていたのでいきます。
自分がお勧めしたいのは、こんな作品が書きたい!と思って投稿するきっかけになった
罵りPの『きらめく舞台で、また逢えぬ』です。

どんな話か簡単に言えば、イケメンなPと
犬千早、純情律子、20歳児あずさ、いも~と響等が、ニヤニヤを紡ぎだすコメディです。
まあSMやよいおり、オカルト雪歩、ロリコン小鳥と例外はありますが。

この作品がなぜ好きか、それは自分が、明るいギャグや、ほのぼの系の話が好きで
暗い話や、エログロストレート、完全にダメな人だからです。(と言いながら某そぉぉぉいは好きですが)
基本的に明るく、そして陽気になれるような作品です。

キャラは基本的に好意的に描かれてます。
黒井社長にすら、愛着が湧くという愉快なシーンもあります。
特に亜美の可愛さはお墨付きです。
ああもう可愛いなでなでしたいしたい・・・おっと。

ストーリーは、基本各話完結なのでどこから見ても楽しめます。
個人的に好きなのは、17話ですかね、貴音カワイイ。

さて、この作品の魅力の一つに、ちょっとエッチな描写があります。
いやストレートじゃなく、ももとかひざ裏とかこう・・・おっと。
いやでも尻も欠かせなくてだな・・・(終わらない)
しかしそのような自然なエロさが、自分をズズイと虜にしたわけです。

Pに関しては、性格ルックスどれをとってもイケメン。おもわず自分も?
ほとんどみんなPのこと好きですので、ギャルゲー(低俗すぎるぜ)のような感じがします。モテモテ。うらやましい。でもPだから仕方ない。

よく、罵りP本人の絵が登場しますが
カワイイ。エロいかわいい、ん?えかろわいい(意味不)
特に立ち絵改変のクオリティは頭ひとつ出てます。(もっと評価されてもいいと思います。)

素直にニヤニヤできる、見たらスッと心が軽くなる
そんな日常系のノベマスを探していたら、お勧めします。きっと好きになれますから。
冗長になりましたが最後に、罵りPに出会っていなければ、ここに書くこともできなかったと思います。
そして中南海P、このような企画がなければ、このように書くこともなかったと思います。ありがとうございました。
何か企画があったら罵りPと叫ぶ五月蠅い只のファンが、お送りしました。





ハリウッドダイブP



第十九回 きっちょむP「『菊地真は死にました。』を見ろ!」

はじめまして、きっちょむPと申します。
真とノベマスが好きなもので、真の出てくるノベマスをマイリストでコレクションしております。

また、更新は停滞しているものの、ノベマス紹介ブログや、マコベスというノベマスも手がけております。

さて、今回、動画紹介の場をお借りして、こちらを紹介させて頂きます。



せっP
菊地真は死にました。(2012 3/29~5/31)


タグピックアップ:とうまこ しょうまこ ほくまこ ▲

あらすじ:女であることを家族から、学校から、社会から否定された少女、菊地真が性別を偽り、菊地誠という男として961プロに所属し、男性アイドルとして活躍することになった。そんな彼女はオーディションでジュピターに出会い衝突するが、後日、黒井社長からジュピターの新メンバーとして、カルテットとして活動するよう告げられる。

自分がハマったノベマスの中で、新鮮なシリーズです。

この物語での真は、第一印象としてとにかく悲劇性が強調されています。
真の心の自傷行為的モノローグ、周りからの執拗なハラスメントのトラウマ、父との深い確執。それらの内面描写や葛藤がとても繊細に綴られており、見ていて非常に胸が詰まりました。

かと言って鬱一辺倒というわけでなく、ジュピターとの交流は、最初はいがみ合っていても少しずつ距離を縮め、絆を深めていく温かみのある友情物語の側面も備えており、そんな彼らとのアイドル活動の中で真が次第に心を開いていく過程は、トラウマ克服の感動物語でもあり、また、この物語での真の立ち位置は、男装潜入もののような、少女漫画や乙女ゲーで定番の、とてもヒロインらしいシチュエーションであり、美味しくいただけました。
真自身も、時折素の女の子としての表情を出した時、シリアス展開や、他の男性キャラクターとのギャップもあり、イケメンでありながら非常に愛らしく描かれています。

真だけでなく、真に真正面からぶつかる、ライバル格の冬馬、真に懐いて壁なく接する弟分の翔太、真のことを見守り、時に厳しく接する兄貴分の北斗、そして哀愁ただよう厳しく優しい素敵なお父さんのような黒井社長といったキャラクターの描写も魅力的で、961プロ内での家族のような人間関係も見どころ。
登場人物みなが真のために動いているあたり、真への深い愛を感じさせます。

題材が題材だけに抵抗感を抱く人もいるでしょうが、真と彼らの交流過程が少しずつ段階を踏んでいく丁寧な構成になっており、恋愛描写も最低限(ないことはない)で、そういった抵抗に対しとてもデリケートに作られたことが伺えます。

なにより、このテーマ、この人間関係でなければ描けない真の物語が、ここにありました。
もしも真が961プロに行ったら、そんなちょっとした新しい可能性から産まれた素敵な物語、垣間見て見ませんか?




きっちょむP

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真ノベマスコレクション



第十八回 ドヤP「『秋月律子の昼と夜』を見ろ!」

初めまして、ドヤPと申します。
いつもはボードゲームの動画、いわゆる架空戦記だとか卓側の動画をニコマスの隅の方で投稿しております。

好きな動画について好きだと全力で叫べる貴重な場を用意していただいたことに感謝しつつ、さて私がデビューするに辺り影響を受けたPは誰だろうかと考えてみたら、やはりボードゲームの動画を作られているPになるわけです。

その中でレギュレーションを満たしつつ、一つ選ぶとすれば……
今回、私はダイヤモンドPの「秋月律子の昼と夜」シリーズを挙げさせていただこうと思います。



ダイヤモンドP
『秋月律子の昼と夜』シリーズ(2011 6/23~7/6)



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ダイヤモンドPと言えばボードゲームを中心として恐ろしい濃度でネタを詰め込んだり、MMDによる表現に取り組むなど、動画の表現のために新しい技術に取り組んだりその界隈では無茶苦茶しよると有名なのですが、その根底を支えているのは話を語る能力であり、それに非常に長けたPの一人であると私は思っています。

架空戦記や卓において、ストーリーの無い題材を取り扱う場合が往々にしてあります。
しかし、そこに物語は無いか? と問われれば、自信を持って否と答えるでしょう。
登場人物たちが考え、悩み、決断し、喜び、怒り、泣き、その結果が、ドラマがしっかりと存在します。
架空戦記や卓動画として、これらの物語の断片を繋ぎ一つの秀逸なストーリーを構築し見せてくれるものが数多く投稿され、好評を博していることは語るまでもないでしょう。

ボードゲームにおいても同じ事が言えます。むしろ素材がシンプルであり対人であるが故に、葛藤と行動から導かれる勝敗と悲喜こもごもは純粋であり、これらををつなぎ合わせ見せるストーリーの振れ幅と自由度は大きく、作り手に委ねられています。
ゲームを見せるだけでなく話として魅せる偉大な先人達に導かれ、私はボードゲームにはまり、動画を投稿し、この界隈に足を踏み入れました。


そんな話作りに長けたダイヤモンドPが作り上げ、物語を語ると言う部分を抽出したノベマスが、今回紹介する秋月律子の昼と夜シリーズとして投稿された三つの動画となります。

律子が一人暮らしをしていると言う設定で、他のアイドル達が律子の部屋を訪れると言う一連の話ですが、昼と夜でその雰囲気は大きく異なり、違う顔を見せます。

その違いを昼編、夜編と動画を区切り語っているのがこの一連のシリーズです。
昼はダイヤモンドPがいつも書いている、まさに765プロと言った雰囲気のままの話で、律子の部屋を訪れてはしゃぐアイドル達のと和気藹々としたポップな掛け合いが繰り広げられます。
夜は一転して落ち着いた大人の雰囲気で、いや大人と言うには彼女はまだ子供で弱い存在であることを自覚し、それをしっかりと見つめた律子の視点から海の底へ深く深く潜っていくような話が展開されます。律子と千早、どちらかと言えば珍しい組み合わせかもしれませんが、まさにこの二人だからこそのストーリーではないでしょうか。"秋月"と"如月"、二つの"月"は夜空に浮かぶ月を見て何を思うのか、いつものダイヤモンドPと違った面を垣間見ることができます。

また、この趣の違う二つの話を魅せるにあたり、画面の構成においてアイマスコミュ形式とビジュアルノベル形式を容赦なく使い分け最適な見せ方を模索するところに、いつものボードゲーム動画においてもどのように表現するかを追求し、導入できる技術ならば貪欲に追い求める姿が感じられるのではないでしょうか。


……えっ? 朝編? 
あれは、例の発作ですね。
ネタを挟まないと死んでしまいますし。


とりあえず、この硬軟、緩急、上げ下げの幅の広さこそダイヤモンドPの語る話の魅力の一つでしょう。先ほど抽出と表現しましたが、一つの連続した話の中でいろんな面を見せてくれるこのシリーズはそれを存分に味わえると思います。

そしてダイヤモンドPの語る話が気に入ったのであれば、是非、マイリスなどから他の動画も巡っていただきたいと思います。コラボのないノベマスとは異なるかもしれませんが、必ずやダイヤモンドPの描く世界を楽しんでいただけると思っています。
何らかのコラボのあるなしにせよ話を語ると言った点に関して、そこには何の違いもないと私は信じています。


皆様がニコマスを通じ、今後も良い物語と出会えることを願ってこの文を締めたいと思います。ありがとうございました。






ドヤP


第十七回 天下P「『うちのクラスの天海さん』を見ろ!」

765プロのアイドル達の中で、最も『少女』という言葉が似合うのは誰でしょう?





色々な解釈がありそうですが、僕はやはりその質問には、
迷い無く『天海春香』と答えることでしょう。

彼女はよく"普通"であるとか"普遍的"であるとか。
そういった表現を用いられる事が多いのですが、
それは、彼女の中に遍在する『少女性』がそうさせるのではないかと思います。

天海春香は、共感性が強く、一途で前向きで、常に何かに恋をしています。
それはどの媒体に限らず、共通して描かれてきた彼女の本質ではないでしょうか。
我々の視点が常に男性であるプロデューサーという役割に置かれている事を考えてみても、
やはり天海春香は『少女』と呼ぶに相応しい性質を、その一身に詰め込まれていると見ても良さそうです。






『うちのクラスの天海さん』で描かれているのは、等身大の少女としての天海春香です。
ここでの彼女は、あくまで一少女であり、少年の目を通じてみる彼女は、ちょっと気になるただのクラスメイトに過ぎません。

本作における春香には一切の気負いがないように見えます。
普通に学校に通って、普通に友達と笑い合って、普通に"何か"に恋をしているのです。
そして、それはゲームやアニメを通じてすら描かれる事の無かった部分なのだとも思います。
僕らの知っている彼女たちは、やはり『アイドル』でしたから。



【キミは恋する夏天使?】

誰しも一度は、恋をした事くらいあるでしょう。

お隣のお姉さん,部活の先輩,同じクラスの気になるあの子。
成就したのか、はたまた失恋に終わったのか。とにもかくにも、人の歴史とはある意味で恋し恋されの遍歴とも言えます。

そして、少女とは恋をするものです。恋の中で変化を繰り返していく生物です。

本作の目となる少年もまた同様に恋をしています。もちろんお相手は、同じクラスの天海さん。
聖子で、イモで、かわいいハニワ。あかぬけてるとは言い難いけれど、彼女はどうやら魅力的な子のようです。
しかし、彼が恋していたのは『天海さん』であり『天海春香』ではありませんでした。
だからこそ、アイドルとしての彼女は、彼にとってちょっと受け入れ難いものだったのでしょう。
本作に漂う切なさは全て、ここに集約されているように思えます。





このお話を見ていて。ふと、考える事がありました。
本作を通じて僕たちの目となり、
少女としての"天海さん" そして、アイドルとしての"天海春香"に恋をする彼。


この少年は、いったい誰なのだろう? と。


案外、その答えはすぐに見つかりました。
考えてみれば、とても簡単な事でした。


彼の正体は、かつて誰かに恋をしていた自身の姿です。 


天海春香に遍在する少女性というものを通じて、僕らは彼に自身の姿を重ねてしまうのです。
だからこそ、彼の少年らしい所作は微笑ましくもあり、またどこか小っ恥ずかしくも映るのでしょう。

そして、その感情を引き上げたのは間違いなく天海春香という存在であり、
やはり彼女には『少女』という言葉がどこまでも似合ってしまうのだなぁ、などと考えたりもします。





少女とは恋をするものであり、恋の中で変化を繰り返していく生物だと書きました。
恋する少女は、時に健気で、時に激しく、時に盲目です。その姿からは、脆さを兼ね備えた実直さを感じさせます。

天海春香は、いつでも恋をしています。そのお相手はきっとここでは『アイドル』という事になるのでしょう。
そんな彼女の姿は、愛らしく眩しいものです。その恋によって、彼女は変化を繰り返しているのですから。



しかし。



少女が本当の意味での変化――"成長"を遂げるには、恋をするだけではいけません。

誰かに、恋をされて。初めて少女は成長し、大人の女性になっていくのではないでしょうか。



恋する少女は、ひたむきで可愛らしいものですが。
恋される少女は、どこか気高く、遠い存在のように見える時があります。



それって、なんだか。すごくアイドルっぽくないですか?







といったところで締めさせて頂きます。思ったより長くなってしまいました。
技術的な側面からも語りたかったのですが、この動画にそれは相応しくないと思ったのでやめておきます。

結局のところ、春香さんは可愛いということが伝われば良しです。
彼女にまつわる結論はいつだってそれです。それが彼女の魅力だと思います。


長文失礼致しました。あ、天下Pでした!


紹介動画:すっきりぽんP
『うちのクラスの天海さん』(2011 8/28)



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天下P



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