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第十回 おしるP「『歌姫奇譚』を見ろ!」



ストレートP
『歌姫奇譚』シリーズ(2009 2/20~6/9)

 


 どうも皆様。お邪魔させていただきます。
 普段ノベマスを作っているおしると申します。
 ノベマスをお勧めする企画と聞いて、それはぜひとも参加させていただこうと思い、筆を取りました。

 今回私がお勧めさせていただく作品は、ストレートPの『歌姫奇譚』です。

 いままでもあちこちで『歌姫奇譚』最高と言い続けてきたので、やっぱりこれかとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
 ただ、最高最高と言い続けてきた割には、深くこの作品について語った事がありませんでした。

 なので、今回はこの企画に乗じて語らせていただきます。


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 まずは、簡単に作品についての解説を致しましょう。

 作者はストレートP。
 2008年7月に『あっというま劇場』でデビューされたPです。
 タミフルP、ペデューサーPと並ぶ、ノベマス初期の立役者でもありますね。

 そして、そのデビュー作を完結後に、2009年2月から開始されたのがこの『歌姫奇譚』シリーズです。
 シリーズとして連番になってはいますが、1話完結のオムニバス作品です。
 アイドル達はCDシリーズ「MASTER ARTIST」の発売順にメインの役どころとして登場し、基本的にはPと小鳥さんとメインのアイドルでワイワイとやっています。
 時には、メイン以外のアイドルも出てきて一緒になってワイワイしてたりもします。

 ジャンルとしては日常モノで、Pの視点でアイドル達と時に愉快に、時にニヤニヤと物語が展開されます。
 今になって見てみると、王道な感じの話が多いですかね。アニメのアイマスみたいに、アイドル達が楽しそうにしているのを見るのが好きな人には向いている作品だと思います。

 ちょっと余談になりますが、ストレートPのデビュー作である『あっというま劇場』。
 こちらの方は『歌姫奇譚』とはうってかわってハチャメチャな内容となっております。
 なにせ、『あっというま劇場』が投稿されて少し経った頃のノベマス界隈は何でも有りのカオス極まる状態でした。当時投稿されたノベマスの9割ぐらいは登場人物に変態が混じり、新人がデビューすると「今度はどんな変態が現れたんだ?」とコメが付くほどでしたから。まあ、私のデビュー作に付いたコメなんですけどね……。
 そんなカオスの元凶の1つが『あっというま劇場』です。
 元凶となれるだけの大きな影響力を持つ面白い作品ではあるのですが、昨今のノベマスの作品傾向からすると『歌姫奇譚』の方が見やすいのかなと思い、今回はそちらをお勧めとさせて頂きました。

 閑話休題。

 ストレートPが投稿されている作品はコメディ寄りの面白さが目立つ作品が多いですが、実際はコメディから泣ける話までなんでも書ける方なんだろうなと思います。
 作中でも、コメディからシリアス、シリアスからコメディにと、短い動画時間の中で色とりどりに移り変わる表現を見せてくれますしね。

『歌姫奇譚』は冒頭で述べたとおりオムニバス作品で、サムネを見れば誰がメインかはわかります。
 1話あたり5分から7分程度で気軽に見れるシリーズですので、もし、興味を持たれた方がいらっしゃれば、気楽にちょっと見てみるのも良いのではないでしょうか。



 さて、ではここからは、ちょっと踏み込んで語っていきましょう。

 『歌姫奇譚』の優れている点を1つ挙げるならば、それは間です。

 ちなみに、間の読み方は「ま」です。
 間が良いとか悪いとか、間が抜けてるとか、そういった言葉で使われる意味合いでの間です。

 動画を見ていると、メッセージウィンドウに文字が表示されない、とてもわかりやすい間があちこちにあります。
 この間は、見ているだけならただのセリフの空白でなんて事がないものに見えるでしょう。でも、実際はとても大きな役割を持っているのです。

 作中での間の使われ方を挙げてみましょう。
 使われ方は主に2つ。

 1つ目は、登場人物の逡巡や思考のための間です。
 その時、登場人物は間の時間を使って、答えづらい質問をされて返答に困ったり、自分の考えをまとめたりしています。
 これは登場人物の感情、思考の流れと合致した間です。
 こういった間は、視聴者が登場人物が抱く思いについて考えるための時間となり、物語への共感をより深めてくれます。

 2つ目は、作中の空気を区切るための間です。
 いままでコメディムードだったのを、間を挟んでシリアスムードに切り替えたり、シリアスをコメディに崩したりもしています。
 こちらは物語の流れ、シーンの展開に合致した間です。
 間を挟む事でそれまでの流れをゆるやかに断ち、次の展開にスムーズに繋げる事ができますし、次に登場人物が何を言い出すのか期待感を高める効果もあります。

 ストレートPはこういった間の使い方が抜群に上手いですね。
 間はただ闇雲に差し込んでも動画の流れを阻害するだけで、それこそ間抜けになってしまいますが、ストレートPの動画はそういう事もなくスムーズですから。

 昨今では、映像、演出に力を入れた見栄えのよいノベマスも増えてきています。
 従来の立ち絵に補正を加えて映画の1シーンのような絵を作り出す作品もあれば、絵描きさんに依頼して1枚絵を用意している作品もあります。

 『歌姫奇譚』にはそういった派手さはありません。
 立ち絵と背景とメッセージウィンドウ。
 多くのノベマスで見られるスタンダードなスタイルで全編構成されています。

 じゃあ、誰でもストレートPのような動画が作れるかといえば、当然そんな事はありません。
 前述した間の使い方だけではなく、必要な事だけをコンパクトにまとめた、それでいて味のあるテキスト、登場人物の感情を的確に表現した立ち絵選択、それぞれのシーンに適したBGM選択。それら全てがハイレベルにまとめられています。
 スタンダードで有りながら完成度が極めて高い。
 それゆえ私は、この作品を「ノベマスの基本の完成形」と評します。

 「完成」なんて言葉を使っちゃう程度に、私はストレートPの作品に惚れこんでいます。

 最初の方で、ちょっと『あっというま劇場』について触れましたが、私がノベマスPとしてデビューできたのはあの動画があったからと言っても過言ではありません。
 「ああ、ココって、こんなに自由なんだ」
 あの動画を見てそう思えたから、気軽にニコマスの世界に踏み込む事ができました。

 そんなわけで、私にとってストレートPは原点であり、理想でもあります。

 しかしながら、最近は動画の投稿もされておりませんし、ストレートPの動画をご覧になった事がないという方も多いだろうと思い、今回は『歌姫奇譚』について語らせて頂きました。
 Novelsm@ster黎明期の名作ですので、最近ノベマスを見始めた方で以前の作品に興味があるという方には、特にお勧めいたします。




おしるP



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